オリックス銀行カードローンは他と違うのか?比較して検証してみよう
カードローンを選ぶ際には、テレビCM等の影響で選ぶ人が多いですが、それでも何件かは比較しながら利用候補を絞り込んでいくはずです。しかしすべてのカードローンがテレビCMを流しているわけではありません。
知らずに良いものを見逃している場合も多いのです。例えば最近業績を伸ばしているネット銀行も見逃せません。オリックス銀行もそのひとつで、カードローンも提供しています。
そこでこのオリックス銀行カードローンを他の銀行や消費者金融のカードローンと申込みのしやすさ、審査の甘さ、利用限度額と金利、利用環境などで比較検討して見ることにしましょう。
申込条件を比較する!オリックス銀行カードローンは申込み易いか
カードローンを利用するにはまず申込みが必要です。申込みなんて誰でも行えるだろう、問題は審査だという人もいるかもしれませんが、各カードローンには申込条件が有って、人によっては申込みもできないことが有るのです。
この申込条件には殆どのカードローンに共通する条件として年齢制限と収入条件があり、オリックス銀行カードローンにも含まれています。
申込条件として違いが出るのは、例えば専業主婦の扱いなどですが、専業主婦には収入が有りませんから、本来は申込めません。ただカードローンの中には専業主婦が申込めるようにする条件が含まれていることがあります。
そこでこういった専業主婦の扱いを含めて、オリックス銀行カードローンと他のカードローンを比較してみることにしましょう。
申込条件にある共通する条件
申込条件はカードローンによって色々とありますが、共通しているのが次の2点です。
- 年齢制限
- 収入条件
年齢制限は20歳以上というところは共通で、上限は65歳から70歳程度までそれぞれ違いが有ります。
収入条件は、ほとんどの場合安定収入が有ることという規定になっています。したがって収入が無ければ駄目ですし、収入が有っても安定していなければ申込めないということになります。
この他、申込条件の中に保証会社の保証が受けられるという条件が挙がっているところが多いですが、これは審査の結果保証が受けられるかどうかが決まるため、たとえ受けられない人でお申込み自体はできます。
銀行の場合、カードローンを始める際、信用保証のノウハウが無かったため、これを大手消費者金融に委託しました。これが保証会社の始まりで、返済ができないような場合には、この保証会社が保証することになります。
したがって、銀行のカードローンの審査の主な部分は実際には銀行ではなくて、この信用保証会社が行っています。このため申込条件などで保証会社の保証が受けられる人という条件が入っているわけです。
保証会社は通常各カードローンごとに1社が行う様になっていますが、カードローンによっては2社体制になっている場合が有り、まず1社目が審査を行って可決になれば審査は終わりますが、否決されると2社目の審査に入ります。
この2社目の審査に通ればカードローンの利用が可能で、1社体制よりも審査には通りやすくなっています。オリックス銀行カードローンもこのような2社体制で審査を行っています。
専業主婦の扱いの違い
カードローンによって大きく違ってくるのが専業主婦の扱いです。専業主婦には収入が有りませんから、安定収入が有ることという申込条件は満たせませんが、一部のカードローンでは特例が規定されています。
これは専業主婦の場合には配偶者の了解があれば、配偶者に収入が有ることを前提として融資するというもので、通常は50万円以内程度で専業主婦にも利用出来るようになっています。
したがって専業主婦の場合には申込条件を確認する時点で、専業主婦に対する特例が認められるかどうかを予め調べておく必要が有ります。特例の無い場合も多いので時間を取って良く調べてみてください。
オリックス銀行は申込み易いのか
そこでオリックス銀行カードローンの申込条件を見てみましょう。条件は以下の通りです。
以下のすべての条件を満たす人
- 20歳以上69歳未満
- 原則、安定収入がある人
- 日本国内在住(永住者または特別永住者の場合は外国人も可)
- 提携保証会社の保証
年齢の条件では69歳未満まで利用出来るので、定年後も暫く利用できます。
その他特に厳しい条件は入っていませんので、オリックス銀行カードローンは申込み易いカードローンと言って良いでしょう。
ただし、申込条件には特例の記述はありませんので、安定収入が無ければ申込みはできません。したがって、パートでもアルバイトでも安定した収入が有れば申込めますが、専業主婦では申込めません。
オリックス銀行のようなネット銀行の中には専業主婦にも申込み易くなっているところも有るのですが、オリックス銀行カードローンの場合には、専業主婦については厳しいくなっています。
専業主婦の扱いで参考になるのが貸金業法の総量規制での専業主婦についての特例が有ります。貸金業法は消費者金融やクレジット会社等に適用になる法律ですが、カードローンでの専業主婦の扱いについて銀行でも参考にされています。
総量規制は融資できるのは年収の3分の1までという規定で、例えば年収が300万円であれば貸金業で融資できるのは100万円までということになります。しかしこれでは収入の無い専業主婦には借入れできません。
そこでこの規定には特例が2つ付いていて1つは年収によらず1社あたり50万円まで、全社合わせて100万円までは融資して良いというものです。
そしてもう一つが専業主婦の場合には配偶者の了解が有れば、配偶者の借入と合わせて配偶者の年収の3分の1まで融資しても良いというものです。これで専業主婦でも法的には借入れできることになります。
ただし、本当に専業主婦が借入れできるかどうかというのは金融機関の考え方次第で、実際には借入れできたとしても上限を50万円程度にしている場合が多いのです。
審査の難易度を比較する!オリックス銀行カードローンの審査は甘いか
カードローンの利用者が申込時に最も気になるのが審査でしょう。場合によっては、審査が甘いのか厳しいのかによってカードローンを決めるという場合も有るようです。
金融機関には銀行や消費者金融などの種類によって審査の難易度のだいたいの序列が有ります。そこで金利から評価してオリックス銀行カードローンはどの程度の位置づけになるのか考えてみましょう。
もう一つの判断材料としては口コミ情報というものが有ります。これは経験者の生の声ですから、審査の難易度を考えるには良い情報と考えられますが、この口コミ情報の利用には危険な面もあるので利用には注意が必要です。
一般的な金融機関の審査の難易度
カードローンに限らずローンには審査が有り、金融機関によって審査が甘かったり厳しかったりすると言われますが、一般的には金利から審査の難易度を探ることができます。
金利は利用者の信用によって決まりますから、設定されている金利が低い場合には信用が有る人でなければ借入れできません。これに対して金利が高い場合には多少信用が低くても借入れできることになります。
ここから考えると次の様に一般的な金融機関の審査の難易度が分ります。
つまり一般的な傾向としてはカードローンやキャッシングローンを利用する場合、銀行のカードローンが最も審査が厳しく、次に大手消費者金融で、中小消費者金融は更に甘いけれども金利が高くなるということになります。
ただし、これは一般的な傾向であって、個々のカードローンではそれぞれ方針が有るため、甘かったり厳しかったりすることになります。たとえば利用者をたくさん集めたいという思惑が有れば、銀行でも審査は甘くなります。
金融機関の中にはカードローンを複数用意している場合が有ります。これには様々な思惑が有りますが、1つには審査の難易度で差をつけているという理由が有るのです。
例えば消費者金融の中にはレディスローンというものを一般向けとは別に用意しているところが有りますが、これは一般向けのカードローンの審査では信用が低いため通りにくい女性向けに利用限度額を低くして提供するためです。
銀行にも何種類かのカードローンを用意していて、1つは審査が比較的厳しく、パートやアルバイト等では通過が難しくなっていても、別のものは比較的審査を甘くして広く利用できるようにしていたりします。
これは銀行が参入したことでカードローンの種類が増えたことによって、利用者を確保しておきたいという金融機関の考え方が有り、カードローンを分けることによって審査に通過する人を増やすという目的が有ります。
オリックス銀行カードローンの難易度を金利から評価してみる
そこでオリックス銀行カードローンの審査の難易度を金利から評価してみましょう。オリックス銀行カードローンの金利は3.0%~17.8%となっています。
そこで最も信用が低い場合、つまり金利が最も高くなる場合で他の銀行や消費者金融と比較したものが次の表です。
カードローン | 金利 |
---|---|
オリックス銀行カードローン | 17.8% |
一般的な銀行カードローン | 14%台 |
一般的な大手消費者金融キャッシングローン | 18% |
表からわかるようにオリックス銀行カードローンは一般的な銀行よりも金利はかなり高い設定になっており、どちらかと言えば大手消費者金融のほうに近くなっています。
したがって、ここから判断できるオリックス銀行カードローンの審査の難易度は、一般的な銀行よりも甘く大手消費者金融に近いと考えられます。
口コミ情報を利用する場合の注意
もう一つ審査の難易度を判断するときに利用する情報としては口コミ情報が有ります。口コミと言っても人づてに聞くものではなくて、最近ではインターネットを介して伝わってくる情報を言います。
この中にはカードローンの審査についての情報も有り、オリックス銀行カードローンの場合にも沢山の情報が有り、審査は甘いというものが多くなっていますが、中には厳しいと評価しているものも有ります。
口コミ情報は多くの人の情報が有ってこのように、両方の意見が有るのが普通です。ところが利用者側はこういった沢山の情報を読む場合には無意識のうちに自分の都合の良い情報だけを拾い読みをしたり、都合の悪い情報は無視したりします。
しかし、実際に申込んだ場合を考えれば自分には甘いという情報が当てはまるのか、あるいは厳しいという情報に当て嵌まるのか分りません。
甘いという情報を頼って申込んでも、厳しい結果に終わることは十分あり得ることです。
したがって口コミ情報というのは利用する場合には注意が必要で、全体的な傾向を読む程度の使い方にしておいた方が良いでしょう。
利用限度額と金利を比較する!オリックス銀行カードローンはお得か
次に気になるのが利用限度額と金利でしょう。この2つはどちらも審査で決められることになっていますが、実際には連動していて、申込者の信用によって決まります。
利用限度額は最近最高額の高額化が進んでおり、オリックス銀行カードローンでも800万円となっていますが、申込時には信用評価が低く、それほど高額の利用は望めません。
金利は通常利用限度額に併せて決まり、利用限度額が少額になると最高金利が適用になります。
ただしオリックス銀行カードローンの場合には少額の利用限度額でも金利に幅が有るため、最高金利になるとは限りません。
利用限度額と金利の比較
先ほど信用によって金利が決まると言いましたが、カードローンの場合には融資できる上限である利用限度額も信用によって決まるため、実質的には利用限度額が決まれば、金利も決まることになります。
そこでカードローンの利用限度額と金利にはどの程度のものなのかについて比べてみることにします。
カードローン | 利用限度額の上限 | 金利 |
---|---|---|
オリックス銀行カードローン | 800万円 | 3.0%~17.8% |
みずほ銀行カードローン | 1000万円 | 3.5%~14.0% |
アコム | 800万円 | 3.0%~18.0% |
その他多くのカードローンを見てみると従来は利用限度額の上限は500万円程度の場合が多かったのですが、最近は高額化しており、800万円程度の所が増えてきています。
一般的に申込み時の金利は通常は最大になる
適用される金利は先ほども言ったように信用から利用限度額が決まり、それに合わせて金利が決まります。
このため、カードローンを利用するために始めてお付き合いをする金融機関と利用者の間には信用はできていませんから、信用評価はゼロで適用される利用限度額は低く、金利は最大金利になるのが普通です。
自分は高収入で社会的信用も高いという人もいるかもしれませんが、金融機関はお付き合いによって評価するため、やはり最初の評価は期待するほど大きくはありません。
最初から大きなお金を低金利で借りられるなどと思ってはいけないのです。
最初に設定される利用限度額は少額ですが、利用を続けることによって、信用が大きくなるため、利用限度額は増額してもらえます。大きな利用限度額というのはこのような増額を繰り返すことによって獲得するものです。
利用限度額は概ね半年程度、ある程度の頻度で借入れと返済を行っていれば増額の申込みができるようになります。増額の申込みをすると、再度審査が行われ、この審査で信用評価が上がればそれに見合う利用限度額が設定されます。
注意しなければならないのはこの審査は単に増額のために審査ではないということです。審査の内容は申込時と同じで、信用の評価は上がることも有れば下がることも有ります。
もし増額審査で信用評価が下がっていると利用限度額は増額どころか減額になる可能性も有ります。例えば利用開始後、他社のカードローンの利用を始めたりすると確実に信用評価は下がりますから、増額審査は申込まないほうが無難です。
オリックス銀行カードローンの申込時の金利はどうなる
ではオリックス銀行の申込時の金利はどうなるのでしょうか。オリックス銀行でも信用評価というのは他の金融機関と変わらず、お付き合いが無い利用者はなかなか信用はしてもらえません。
このため利用限度額は少なく、金利は大きくなってしまいますが、他と少し違う部分が有ります。他の金融機関のカードローンの場合には利用限度額が決まれば、それに応じて適用される金利が決まるのが普通です。
オリックス銀行カードローンの利用限度額と金利の関係を次に示します。
利用限度額 | 金利 |
---|---|
100万円未満 | 12.0%~17.8% |
100万円 | 9.0%~14.8% |
110万円~150万円 | 9.0%~14.8% |
160万円~200万円 | 6.0%~12.8% |
210万円~300万円 | 6.0%~12.8% |
310万円~400万円 | 4.5%~8.8% |
410万円~500万円 | 4.5%~8.8% |
510万円~600万円 | 3.5%~5.8% |
610万円~700万円 | 3.5%~5.8% |
710万円~800万円 | 3.0%~4.8% |
利用限度額は10万円単位で決められます。
つまり、利用限度額が100万円未満であっても金利は12.0%になる可能性が有りますし17.8%になる場合もあることになります。
利用環境を比較する!オリックス銀行カードローンは使いやすいのか
もう一つ忘れてはいけないのがカードローンの利用環境です。例えば契約しても利用出来るATMが周囲になかったとしたら、利用するのが面倒になってしまい、結局使わなくなるでしょう。
オリックス銀行はいわゆるネット銀行で、店舗も自前のATMも有りません。しかし大手銀行やコンビニATMと提携しており、ほぼ全国を網羅していますし、また手数料も利用者にはかからないので安心です。
銀行への振込依頼による利用では、オリックス銀行も他銀行と同じようにインターネット上からの依頼の他、電話による依頼にも対応しており、使い勝手は同じと言って良いでしょう。
オリックス銀行には自前のATMが無い
カードローンと言えばキャッシュカードと同じような形で各金融機関のATMからお金を引き出すことができて大変便利なものです。
しかしオリックス銀行は少々変わった銀行でキャッシュカードが有りません。このため自前のATMも有りませんし、そもそも店舗を持っていません。すべてをインターネット上で行うことを想定したネット銀行なのです。
ただし、カードローンについてはローンカードというものを発行して、提携した金融機関のATMからでも融資を引き出すことができるようになっています。
しかも大手銀行の他、コンビニATMとも提携している為、日本全国で容易に利用できるようになっているので、店舗やATMが無くても安心して利用することができます。
提携ATMでも手数料がかからない
ここでカードローンを少しでも知っている人であれば、気になる事が有ると思います。それはATMの利用手数料です。キャッシュカードを考えれば分ると思いますが、時間外や他金融機関のATMは利用する度に手数料がかかるものです。
この手数料は、金利が低くなっている現在では、利用の仕方によっては利息よりも高くなってしまうことも有るほど、実は高いのです。
もし自前のATMが無く、提携ATMは手数料がかかるというような話になるとそもそも利用者がいなくなってしまうでしょう。そういう点を考えて、オリックス銀行は利用者ではなく銀行側が提携金融機関に手数料を払っていると思われます。
振込依頼はネット上からも電話からも可能
また多くのカードローンがそうであるように、オリックス銀行カードローンでも融資はATMからだけではなく振込による方法も提供されています。
方法としてはネット銀行ということですから、当然インターネット上から振込依頼ができますが、それでは面倒だと考える人もいる為、電話による振込依頼にも対応しています。
管理はすべてインターネットバンキングから行う
この他通常のカードローンであれば月々利用明細が送られてきますが、オリックス銀行の場合には郵送物は有りません。
管理はすべてオリックス銀行のインターネットバンキングであるメンバーズナビから行ううことになります。したがって利用状況の確認などはこのメンバーズナビを利用して行います。
オリックス銀行としては経費節減になりますが、利用者から見ると利用状況を明細書ではなく自分で参照することになるので、これを怠ると利用状況が分らなくなり、借り過ぎてしまうこともあるので注意が必要です。
ここでオリックス銀行カードローンと他との違いについて纏めておきます。
- オリックス銀行カードローンの申込条件は特殊な条件は無く申込み易いが専業主婦は申込めない
- 審査の難易度を金利から考えると他銀行より消費者金融に近い程度
- 利用限度額は少額でも金利は最高になるとは限らない
- 自前のATMは無いが提携ATMが手数料なしで利用出来る
オリックス銀行カードローンは完全にネット上の銀行ですから、利用方法に戸惑わないように予めホームページ等で確認しておくようにしてください。
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