オリックス銀行カードローンには総量規制が無い!誰でも利用出来る?
カードローンの利用で気になる人の多い総量規制ですが、この規制は貸金業に適用されるもので、オリックス銀行の場合は銀行ですから、総量規制は適用されません。
しかしそうかといって誰でも貸して貰えるというわけではなく、申込条件が決まっていて、これを満たす必要が有ります。
勘違いしてはいけないのは総量規制が無いからと言って、申込みができれば利用限度額の最大額いっぱいまで借りられるのかといえば、やはり年収による制限が有るため、大きな金額を借りるためには年収が備わっていなければなりません。
また総量規制が無いから専業主婦でも借りられそうと考える人もいますが、やはり収入が伴っていないため借りることはできません。
オリックス銀行カードローンには総量規制は適用対象外!
総量規制と言うのは、元々は消費者金融が資産状況によって収入が無くても融資し、それが元になって依存症などになってしまう人が多発して社会問題にもなったことから貸金業法に設けられた規制です。
オリックスと言えばオリックス・クレジットという消費者金融を連想しますが、同じオリックスのグループ会社と言っても、オリックス銀行というのは、その名の通りれっきとした銀行であって貸金業ではありません。
このためオリックス銀行には貸金業法は適用されず、銀行法が適用になります。現在の所、銀行法にはこの総量規制のような規定はありませんから、オリックス銀行カードローンには総量規制は適用されません。
総量規制は貸金業法の規定
貸金業法というのは現在の消費者金融がまだサラリーマン金融(通称サラ金)と言われたころに制定された法律です。
サラ金は当時銀行が保証人だの担保だのと言って借り難かった時代に、そういうものなしに融資し、当初はサラリーマンの味方のようにもてはやされたものです。
しかしサラ金は銀行のように預金として預かったお金を貸すという形ではなく、銀行からお金を借りてそれを更に利用者に貸し出すという形で商売をしていたため、利益を出すには銀行の貸し出し金利よりも高い金利にする必要があります。
しかも当時の法定の上限金利は現在よりもかなり高くなっており、サラ金の金利も非常に高く、すぐに返済に行き詰る人が続出してしまい、心中する人も出てくるよになって社会問題になってしまいました。
こういった背景が有って、やりたい放題のサラ金を縛るために制定されたのが貸金業法です。つまりこの法律は最初から貸金業のやり方を規制する目的が有ったわけです。
その後何度かの改正を経て、直近の改正で設けられたのが総量規制です。総量規制は融資できる金額を年収にリンクさせるという規定ですが、それまではそういった規定が無かったため、資産状況などが良好であれば融資が行われていました。
このため時間を持て余していた専業主婦などを中心に、買い物依存症やパチンコ依存症といった病気を発症してしまって、これがまた社会問題になってしまったわけです。
そこで総量規制では基本的に融資は年収の3分の1までとされ、例外として一社当たり50万円まで、他社も含めて100万円までは融資して良いとされています。
また専業主婦の場合には、配偶者の了解のもとに、配偶者の借入と合計して配偶者の年収の3分の1を上限として融資して良いということになっています。
ですから法的には専業主婦でも融資ができることになるのですが、実際の運用では収入の無い専業主婦には貸さないというような貸金業者が少なくありません。
間違えてはいけないのは、この法律は貸金業を縛るための法律であって、同じようにお金を貸している銀行向けの法律ではないということです。
銀行は別途銀行法によって管理されています。
直近の貸金業法の改正ではここで説明した総量規制の他、グレーゾーン金利の撤廃が行われました。これはそれまで法律間で食い違いが有った上限金利を、低い方を適用するようにしたものです。
しかも、それまで高いほうを主張していた消費者金融はそれが間違っていたことになったために、それまで余分に徴収していた利息を返還しなければならなくなりました。
これがいわゆる過払金と言われるもので、このあとその返還のために消費者金融を苦しめ続けることになります。
この過払金の支払いと、総量規制で利用者を集められなくなった消費者金融は殆どが経営危機に陥り、半数は消え、大手消費者金融の多くは銀行の傘下に入ることになってしまいました。
オリックス銀行はれっきとした銀行で貸金業者ではない
オリックスと言えば不動産や金融を中心とした企業グループで、オリックス・クレジットなど歴史のある消費者金融が傘下に有るため、オリックスと言えば消費者金融を連想する人も多いかもしれません。
しかしオリックス銀行は名前にもある通り、消費者金融ではなくて銀行です。当初は信託銀行でしたが2011年に現在の形の銀行になり、2012年にオリックス銀行カードローンの取り扱いを開始しました。
オリックス銀行はこのように非常に歴史が短く、店舗や自前のATMもなくキャッシュカードも発行されないという風変わりな銀行で、すべての取引をインターネット上で行うネット銀行です。
ネット銀行にはオリックス銀行の他にも様々なものが有りますが、多いのが流通系のネット銀行です。例えばセブン銀行などの場合、グループにあるスーパーの一角に店舗を構えて窓口を開設したり、コンビニに自前のATMを設置したりしています。
これらのネット銀行とは言っても形態は従来の銀行に類似しており、それほどの違和感はありません。
しかしイオン銀行のようにキャッシュカードすらも無いという形態はネット銀行でも珍しく、利用する場合にはしばらくは違和感を感じることは間違いないでしょう。
オリックス銀行カードローンには総量規制は適用されない
このような訳でオリックス銀行カードローンは銀行のカードローンの一つということになりますから、貸金業法は適用されず、したがって総量規制もありません。
将来銀行法に総量規制のようなものができれば別ですが、現在は有りませんから、法的に言えば無収入であっても融資は可能になります。
ただし、融資するかどうかは法律ではなくて銀行が決めるというだけであって、融資されるかどうかはオリックス銀行の判断です。
誰でも貸してくれる訳ではない!カードローンの申込条件とは?
総量規制が無いのであれば、収入の規制が無く誰でも貸してくれるのではないかと期待を抱く人もいるかもしれませんが、そんなことは有りません。オリックス銀行カードローンでも申込条件は決められています。
この申込条件では他のカードローンなどと同じように、年齢制限や収入条件などが規定されており、これを満たさなければ申込むことができません。
特に収入条件では、安定収入が有ることが規定されている為、無収入ではオリックス銀行カードローンは申込むことはできません。総量規制が無くても、条件上申込めない場合も有るのです。
カードローンは申込条件を満たさないと申込めない
そこでカードローンを申込もうという場合を考えてみましょう。まず行わなければならないのがカードローン選びです。総量規制が無いのだからオリックス銀行などの銀行のカードローンが良いと単純に思ってしまうかもしれません。
気にしなければならないのは審査に通るかどうかということだと考える人も多いでしょう。しかしその前に確認しておかなければならないことが有ります。それは申込条件です。
カードローンにはそれぞれ申込条件があり、それぞれ違っていますから、カードローンを選ぶ場合には、まず自分がその申込条件を満たしているかどうかを確認しなければなりません。
満たしていないカードローンに申込んだとしても、門前払いを食らうだけで時間の無駄です。申込条件は各カードローンの説明資料には必ず記載されていますから、パンフレットやホームページで確認してみましょう。
オリックス銀行カードローンの申込条件とは
そこでオリックス銀行カードローンの申込条件を確認してみましょう。申込条件は次のようになっています。
次の条件をすべて満たす人
- 満20歳以上65歳以下
- 原則、毎月安定した収入がある
- 日本国内に在住
- 提携する保証会社の保証が受けられる
最後の保証については申込み後の審査の話ですから、申し込みの前には関係ありません。海外から申し込もうという人もそうはいないでしょうから、問題は年齢制限と収入規定です。
総量規制が無いのにどうして安定収入が問われているのか不思議に思う人もいるかもしれませんが、これは法的な規制ではなく銀行の規制です。
自分がお金を貸す場面を考えてみてください。収入の無い人にお金を貸しますか。殆どの人は貸さないはずです。銀行だって同じです。銀行は預金として預かったお金を貸して、返済時に利息を取ることによって利益にします。
したがって人のお金を使って商売をしているわけです。万が一回収できなければ、大きな損失に繋がり、さらに金融取引で最も大切な信用も失うことになるのです。
ですから、ほとんどのカードローンの申込条件にこの安定収入が有ることという条件が付いています。
カードローンの年齢制限は下限は20歳以上ということで統一されています。これは成人でない場合には契約を交わす時に保護者の了解が必要になり、処理が煩雑になってしまうためです。
現在成人年齢が18歳に見直されつつありますが、そうした場合には申込可能年齢も見直される可能性が有ります。
上限年齢についてはカードローン毎に違いが有り、最近までは65歳の場合が多かったのですが、最近になって消費者金融のほうから70歳までに改定されるケースが出てきていて、高齢化社会への対応が進む兆しが見えています。
無収入では申込むことができない
他の金融機関を見た場合も、専業主婦には特例を作っている場合がありますが、やはり安定収入が有ることという条件があるため、それ以外の無収入者には申込めません。
したがって無収入者が融資を受けるためには、まずカードローンを探すということではなくて、長期アルバイトなどを始めて、安定した収入を作ることが先決です。順番を間違えてはいけません。
仕事を探すにしても探すまでの間のお金がないという場合には、民間での借入れは難しいので、公的な貸付制度を利用する方法が用意されています。
例えば生活資金貸付制度というものが有ります。もちろん貸付制度ですから、仕事に就いた後は返済する必要はありますが、条件を満たせば無利子で借りることができます。
もし、どうしても借り入れが必要というのであれば、地域の民生委員や社会福祉協議会に相談してみましょう。
どこも貸してくれないから、仕方が無く闇金などを利用してしまう人もいますが、そんな危ないところを利用しなくても、公的な支援が有るのです。
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総量規制が無くても年収による上限有り!簡単に最高額は借りられない
収入要件は有っても総量規制による上限が無いので、審査さえ通れば利用限度額の最高額まで借入れできそうだというのも間違いです。オリックス銀行カードローンでも利用限度額は審査によって規制されます。
オリックス銀行カードローンの利用限度額の最高額は現在800万円ですが、総量規制の年収の3分の1ほど厳しくはないものの、やはり年収による制限はあり、いっぱいまで借りられる人は多くありません。
したがって大きな利用限度額が欲しいという場合には信用を付けるだけではなく、それに見合う年収も必要になるのです。決して一朝一夕で高額利用ができるということにはならないので勘違いしないようにしましょう。
総量規制は無いが年収は融資額に関係する
総量規制についてもう一つ勘違いしている人がいるかもしれないので、その点について説明していきます。
総量規制は年収に対して融資できる割合を規定したものです。その規定が銀行には適用されない訳ですから、利用者の中には年収に縛られず大きなお金が借りられるのではないかと考えることが有るのです。
もちろんそんなことが有る訳は無く、法的な縛りが無かったとしても、金融機関は独自に上限を設けて、融資額を制限しています。
考えても見てください。年収300万円の人に例えば500万円貸したとしたら、どう考えても不自然に見えます。
ですからカードローンを借りる際にはあまり過大な期待を抱いてはいけません。特に申込み直後は返済能力の他に信用評価も小さく、設定される利用限度額は極めて少額です。
カードローンを申し込む際にはそういったことを了解の上で申込む必要が有ります。
オリックス銀行カードローンではどの程度借りられるのか
ではオリックス銀行の場合、どの程度まで借りられるのでしょうか。こういった基準はあまり公開されませんので想像するしかありませんが、概ね年収の半分程度が上限と考えられます。
しかも先ほど説明したように最初は信用の問題で更に少額になってしまいまうことも考えておく必要が有ります。
総量規制が無いということで、大きな期待を抱いて銀行のカードローンを申込んだとしても、実際にはこのように厳しい現実が有るということは忘れないようにして下さい。
利用限度額の最高額を借りるためにはそれに見合う年収が必要
ただし、最初は非常に少額だったとしても、信用を積んでいけば、カードローンと言うのは利用限度額の増額が可能です。
もちろん増額して行ったとしても年収による制限は受けますから、そこを上限として利用限度額は増額されることになります。
オリックス銀行カードローンの場合、利用限度額の最大が800万円ですから、これだけ借りるためには、年収の半分まで融資されると考えて、年収は1600万円必要ということになります。
要するに大きな金額を借りようという場合には信用を大きくすることに加えて年収も大きくしていく必要が有るということになります。
総量規制無しなら専業主婦も借りられるの?収入が無ければ無理!
総量規制が無いということで、借り入れを最も期待しているのが専業主婦なのかもしれません。専業主婦の場合、総量規制でも例外が有って法的には借入れもできるのですが、多くのカードローンで借りることができません。
借入れできる場合でも、配偶者の了解のもとで最大でも50万円程度が上限とされていて、大金の借入れはできません。ただしこれは総量規制ではなくて金融機関側の判断ということになります。
オリックス銀行カードローンも他の多くのカードローンと一緒で収入の無い専業主婦は申込条件を満たしていないと判断され、申し込むことはできません。
総量規制での専業主婦の扱い
総量規制では一律に年収の3分の1までとなっているわけではなく、先ほども説明したように次のような例外規定が設けられています。
- 1社あたり50万円まで全社合わせて100万円まで融資できる
- 専業主婦には配偶者の了解が有れば配偶者の借入れと合わせて配偶者の年収の3分の1まで融資できる
ただし法的にはこのように専業主婦にも融資の道が残されているとはいっても、なかなかこの法律のように融資の道を開いている業者は無いというのが実態で、はっきり言えば専業主婦は大変借りにくい状況になると言って良いでしょう。
一般的なカードローンの専業主婦への対応
そこで一般的なカードローンの専業主婦に対する扱いについて説明しておきます。
まず、申込条件を考えると銀行であっても消費者金融であっても安定収入という条件が盛り込まれているため、専業主婦に融資する場合には何らかの但し書きが入っているのが普通です。
そういった但し書きが有る場合は、配偶者の了解のもとに融資できるとされるのが普通で、それなら総量規制の既定と同じだと考えがちですが、違う部分が有ります。
そういった場合、総量規制では配偶者の借入と合わせて配偶者の年収の3分の1までとなっていますが、多くの場合には上限を50万円としていて、配偶者の年収が高かったとしても専業主婦はここまでしか借り入れることができません。
要するに総量規制の2つの例外規定を混ぜ合わせたような融資条件になっているわけです。
オリックス銀行カードローンの場合の専業主婦への対応
したがって、専業主婦の場合も特に扱いが変わるというわけではなくて、無収入者として扱われ、申込条件を満たすわけではないため、オリックス銀行カードローンの申込みもできません。
もしどうしても借入れが必要というのであれば、専業主婦にも融資するカードローンを探すか、あるいは配偶者に借入れを依頼するしかないでしょう。
ここでオリックス銀行カードローンと総量規制の関係について纏めておきます。
- オリックス銀行は銀行であってカードローンには総量規制は適用されない
- 総量規制が無いからと言って誰にでも貸してくれるわけではない
- 総量規制が無かったとしても年収をもとにした融資上限はある
- オリックス銀行カードローンでは専業主婦は申込めない
オリックス銀行カードローンでは総量規制は有りませんが、利用出来ない人もいるので安易に考えないようにしましょう。
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