オリックス銀行カードローンのカード紛失・盗難トラブル時の対処方法
「頼られる人の、」を冠したオリックス銀行カードローンは、業界最低水準の年利と返済額、それに最高800万円の利用限度額をアピール・ポイントとしています。とても使いやすそうなカードローンには見えますが、ローンカードの紛失・盗難などに関しては、充分な注意が必要であることは理解しておかなければならないのです。
ここでは、オリックス銀行を中心に、借入方法・ローンカードを失くした時・ローンカードに対する責任・金融犯罪などについて見ていきます。そして、ローンカードの使用・保管については責任を持ってあたり、不幸にも紛失・盗難などのトラブルに遭遇した時に、落ち着いてその対応をして欲しいのです。
オリックス銀行カードローンには2つの借入方法がアル!
オリックス銀行カードローンの借入方法には、次のように2つのやり方があります。
- 振込融資
- ATM引き出し
「振込融資」は、指定した銀行口座に融資金を振り込んでもらうものです。銀行口座には、カードローン申し込み時に登録する「登録口座」と、融資金を振り込んでもらうためだけに任意に登録できる「振込専用口座」の2つがあります。
「登録口座」は教育や自己投資資金のために使い、融資を受ける場合にだけ「振込専用口座」を利用するという使い分けができるのです。口座の登録・変更の手続きは、「登録口座」は書面、「振込専用口座」は利用者専用のサイト「メンバーズナビ」から行うことができます。
「振込融資」の申込み先は、、パソコン・ケータイは「メンバーズナビ」、電話は平日9時から18時の間「カードデスク」のフリーダイヤルとなります。そして、融資金の振り込みは、ジャパンネット銀行宛は受付時間内で即日、その他銀行宛は受付時間内に対して即日から翌営業日の営業時間内に行われます。
利用限度額の範囲内であれば、何度でも繰り返して千円単位の借り入れが可能で、手数料は無料、提携ATMは全国に9万5千台以上もあって、とても便利になっているのです。
ATM引き出しに必要なローンカードは不正使用されるリスクが高い!
とても便利で使い勝手の良いオリックス銀行カードローンの「ATM引き出し」ですが、反面「ローンカード」の手軽さには大きなデメリットもあります。
オリックス銀行カードローンの「ATM引き出し」が簡単・お手軽ということは、「ローンカード」を不正に使用をされる可能性も高いということなのです。
「メンバーズナビ」で借入申し込みをする際には、ログインIDとパスワードなどの入力・送信操作によって、利用者の本人確認が行われます。そして、振込先は利用者の銀行口座となるため、まず不正に融資金を引き出される可能性は低いのです。
電話での借入申込みの場合は、カード番号と暗証番号などで本人確認を行ない、通話内容が録音されることもあります。通話内容が録音されるかもしれない状況は不正を行なう者にとっては嫌なことで、充分に不正を行なうことの抑止にはなっていることでしょう。
「ローンカード」を使って簡単にできる「ATM引き出し」では、ATMの画面上の操作案内に従って、暗証番号の入力を行ないます。本人確認の方法がこの暗証番号だけになっているため、不正にお金を引き出される可能性は非常に高いのです。
オリックス銀行のローンカードを無くした時にやるべきこと!
失くしたり盗まれたりして自分の手を離れて、不正に使用される可能性の高いオリックス銀行カードローンのローンカードですが、そんな時に絶対にやらなければならないことがあります。オリックス銀行では、ローンカードの紛失・盗難に関する専用ダイヤルを設けて対応しています。
ローンカードを紛失或いは盗難被害に遭った時には、フリーダイヤル「ローンカード紛失・盗難ダイヤル」に連絡し、所轄の警察署への届出を行うよう明示されているのです。
連絡を受けたオリックス銀行では、直ちにローンカードの利用停止手続きに入ります。このフリーダイヤルは24時間受付を行なっているため、とても頼りになるのです。
他の金融機関のカードローンのカード紛失・盗難時もやり方はほぼ同じ
他金融機関のカードローンにおいても、ローンカードを紛失したり盗難トラブルに遭った時の対処の仕方は、大体同じようなものです。以下に利用者に対して明示している対応例を、いくつかご紹介しましょう。
金融機関 | 連絡先 | その他 |
---|---|---|
みずほ銀行 | ?取引店 ※平日9~17時 ?フリーダイヤル ※土日・祝日・振替休日 |
- |
三菱東京UFJ銀行 | バンクイックカード専用ダイヤル ※フリーダイヤル |
月曜1~5時利用不可 |
りそな銀行 | ?取引店 ※平日8時40分~17時 ?クイックロビー運営センター ※フリーダイヤル・?以外の時間帯 |
- |
楽天銀行 | カードセンター(スーパーローン専用) ※フリーダイヤル・24時間受付 |
所轄警察署への届出 |
アコム株式会社 | フリーコール ※フリーダイヤル |
近くの警察署への届出 |
オリックス銀行のローンカードの使用・保管責任は持ち主にある!
オリックス銀行では、カードローン契約者が保証会社の保証によって、同社と極度方式貸付取引に関するカードローン契約についての規定を定めています。その第4条にはローンカードについての取り決めが書かれており、とても重要な内容となっています。
オリックス銀行の「カードローン取引規定」には、ローンカードの使用・保管について、「お客さまの責任」と明記されていて、はっきりとローンカードの持ち主のカード取扱い責任を示しているのです。
ローンカードについての規定は使用・保管の責任を含めて、以下のとおり4項目あります。
- 使用・保管の責任
- 契約成立前の利用不可
- 貸与・譲渡・質入れ他の処分不可
- 契約終了後の返却又は裁断
ローンカードはあくまでもオリックス銀行からカードローン契約者に貸し出されたもので、契約者には所有権はありません。そして、それを貸与されている間は、契約外の不正な利用はできないようにする責任があるのです。
オリックス銀行カードローンでカード紛失時に取り決められている事
オリックス銀行の「カードローン取引規定」には、ローンカードを失くしたり、盗難被害にあった時などにするべき対応方法を明記しており、利用者はローンカードが不正に利用されないように、これに従わなければなりません。
オリックス銀行の「カードローン取引規定」第27条(ローンカードの紛失・盗難等)に書かれた内容を整理すると、おおよそ次のようになります。
No. | 流れ |
---|---|
1 | オリックス銀行への連絡 (又は同社指定の者への連絡) |
2 | 警察への届出 |
3 | オリックス銀行の調査 ※ローンカード管理状況 ※被害状況 ※警察への届出状況 |
4 | オリックス銀行所定の書面提出 |
5 | 新規借入停止等の措置 (連絡前の損害は対象外) |
6 | ローンカード再発行手続 (希望者・再発行の必要性有りの場合) |
7 | ローンカードの自宅送付 |
世の中に蔓延している「金融犯罪」のアレコレ
ローンカードの紛失・盗難によって不正にお金を引き出される金融犯罪への遭遇は、とても身近な問題です。他にも金融犯罪は世の中に蔓延していて、常に注意を払っている必要があるのです。
別人に成りすます「オレオレ詐欺」から発展した「振り込め詐欺」だけが電話でウソの話でだます古典的な犯罪ですが、「架空請求詐欺」・「融資保証金詐欺」・「還付金詐欺」とだまし方もいろいろです。「架空請求詐欺」は、ケータイやパソコンを利用することもあり、WEB社会の状況を悪用しているのです。
「フィッシング詐欺」は、例えば偽物の銀行WEBサイトに誘い込んだ人に、クレジットカードなどのカード番号・ID・パスワードを入力させるようにし、それらを入手して不正使用するものです。ローンカードの暗証番号なども、この手口で知られてしまう可能性もあります。
この犯罪の悪質なところは、金融犯罪防止対策のようなふりをして、銀行利用者を安心させるところにあるでしょう。
「スパイウェア」は、更に悪質で怖い金融犯罪のためのソフトウェアです。無断でパソコン内に侵入して、クレジットカードなどのカード番号・ID・パスワードなどを盗み取ってしまいます。
Eメールに添付されてきたり、フリーソフトとして出回っているため、安易にそのファイルを開いたりインストールすることは、とても危険なことなのです。
「ウィルス感染」は、悪意を持った第三者が作った不正なプログラム(ウィルス)によって、パソコンが”感染”してしまった状態です。「スパイウェア」同様に、Eメールの添付ファイルやウィルスを仕掛けたWEBサイトの閲覧によって感染してしまいます。
そして、感染したパソコンからは個人情報が盗み取られたり、メールの勝手な送信・データの勝手な削除・異常メッセージの表示・画面表示の崩れなどの被害に遭ってしまうのです。
「架空請求詐欺」は、ハガキ・Eメールを送りつけたり、ケータイ・パソコンのブラウザで、利用していないサイトの料金などを請求してくるものです。いずれの詐欺にも言えることですが、電話などで銀行などのカードのID・パスワード・暗証番号を聞かれても、決して教えてはいけないということです。
オリックス銀行の「金融犯罪」対策への取組み
オリックス銀行では、「セキュリティ対策」・「安全な取り引きのためのお願い」・「社名詐称業者の注意喚起」・「金融犯罪被害の場合」の4項目に分けて、金融犯罪対策としています。
オリックス銀行のセキュリティー対策は、次のように多彩な内容になっています。
- 無料ウィルス対策ソフトウェア
- 暗号化通信による保護
- 確認番号・ログインパスワードの組み合わせ
- 複数回間違いでのパスワード失効
- 一定時間後の自動ログアウト
- 第三者機関による実在証明
- バーチャルキーボード
- ファイア・ウォールによる保護
- システムの二重化構成
- 複数承認機能
そして、利用者に対しても、安全に取り引きをしてもらうために、いくつかのお願い事項があるのです。
目的 | お願い |
---|---|
不正使用の防止 | 同社WEBサイトであることの確認 バーチャルキーボードの利用 心当たりのないEメールなどの注意 ウィルス対策ソフトなどのセキュリティ対策 ローンカードなどの情報の厳重管理 パスワードの定期的更新 など全14項目 |
被害拡大の防止 | 預金用振込限度額の設定 Eメールのお知らせの確認 前回ログイン日時表示の確認 定期的な残高・取引履歴の確認 |
お客様への 確実な情報提供 |
お客様情報変更時の登録変更 |
オリックス銀行の社名、或いはそれに似たような名称を使って、社債・未公開株の購入の電話勧誘、偽物の定期預金の電話勧誘、Eメールによるモバイルサイトの架空請求、実在の会社の架空の事業などへの投資勧誘などがあります。同社ではこれらの事例で注意喚起を行い、お客様相談室への連絡も勧めているのです。
そして、運悪く金融犯罪に遭ってしまった時には、速やかな同社への連絡を促しています。こちらは、ローンカードが紛失・盗難に遭った際に連絡するところとは別に、「お客様カード(預金用)の紛失・盗難」・「ネットバンキングなどの不正使用」・「振り込め詐欺」などでフリーダイヤルが分けられています。
ローンカードには責任を持ち、紛失・盗難時には即連絡を!!
どこの銀行や消費者金融なども同様ですが、オリックス銀行においてはインターネットを利用した商品・サービスが充実してきていて、金融犯罪の標的になり易くなってきています。
オリックス銀行では、「法人向け融資・資産流動化」と「住宅ローン」に関しては対面での取引が行われていますが、「預金」・「カードローン」・「個人向け金銭信託」はインターネット・電話・郵送による非対面の取引となっています。この非対面ということが、金融犯罪をやり易くしているとも考えられるのです。
カードローンの場合、借入方法としてとても簡単な「ATM引き出し」というものがあり、それに使うローンカードはいとも容易く不正使用ができてしまいます。そのため、紛失や盗難に遭った時の対応は非常に重要になってくるのです。
オリックス銀行でも、金融犯罪への対策にはかなり力を入れてはいますが、基本的にローンカードの使用・保管の責任は、利用者本人に委ねられているのです。
ローンカードの使用と保管には十分に責任を持って、失くしたり盗難の被害に遭った時には、直ちにオリックス銀行への連絡と所轄の警察署への届出を確実にしましょう。
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